これ、よくいただくご意見です。
そして、とても大切な疑問だと思っています。今日はそこから話したいと思います。
生命保険の「本質」——それを知ると、保険との付き合い方がまったく変わります。
実は、あの福沢諭吉が日本に持ち込んだ制度なんです。
生命保険が日本に登場したのは、今から約160年前の明治時代のことです。
福沢諭吉が広めた「愛情の仕組み」
1867年(慶応3年)──「西洋旅案内」という一冊の本から始まった
福沢諭吉は欧米視察で初めて「生命保険」という仕組みに出会います。
「人が亡くなったとき、残された家族がお金に困らないようにする仕組みがある」
この考え方に強い感銘を受けた福沢は、著書「西洋旅案内」の中で日本人に向けてこの制度を紹介しました。
それまでの日本には、「家族が亡くなったら家族全員が貧困に陥る」という現実がありました。
福沢諭吉はそれを変えたかったのです。
その14年後——
1881年(明治14年)──門下生が「明治生命」を創設
福沢の意志を受け継いだ門下生・阿部泰蔵が、日本初の近代的な生命保険会社「明治生命」を創設します。
これが現在の「明治安田生命」の前身です。
「万が一のときに、残された大切な人を守る」——そのたったひとつの目的のために作られた制度でした。
生命保険の真実
「お金を増やすため」でも「貯蓄するため」でもありませんでした。
「大切な人が残されたとき、その人が路頭に迷わないようにするため」——それだけだったんです。
この原点に立ち返ると、生命保険の見え方がまるで変わってきます。
「掛け捨ては損」という誤解を解きたい
保険を「貯金」と同じように考えると、掛け捨ては確かに「損」に見えます。でも、保険は「貯金」ではありません。
火災保険で考えてみましょう
「家が燃えなかったから、火災保険料が損だった」と言う人はいませんよね?
生命保険も、まったく同じです。
使わずに済んだということは、「大切な人を残して、早く逝かずに済んだ」ということです。
保険料は「愛情を形にしたお金」
保険料は「安心を買うお金」ではなく、「愛情を形にしたお金」だと私は思っています。
毎月払い続けるその保険料は、
「万が一のとき、残された家族が困らないように」という誰かへの思いやりそのものなのです。
生命保険が「必要な人」と「不要な人」
生命保険の本質が「残された大切な人を守るため」だとすると、
必要かどうかの判断軸はシンプルです。
こんな方は、今、生命保険が必要です
逆に、こんな方は見直しどき
「65歳以降、扶養するご家族がいらっしゃらない方には、
高額な生命保険は多くの場合不要です」
不要になった保険料は、積立投資に回す方がずっと合理的です。
「保険を整理する」ことも、立派なお金の知恵です。
本質に立ち返る──保険の卒業も知恵
生命保険は「お金を貯める道具」ではありません。「愛情を、仕組みにしたもの」です。
「もう不要になった」と気づいた時に生命保険を卒業する勇気も、大切なお金の知恵です。
生命保険は「守るためのもの」——この原点に立ち返ると、見直すべき保険が見えてきます。
そして——浮いた保険料を、今度は「未来の自分自身」のために使ってほしいのです。
老後の生活費、医療費、介護費……。
誰かのために備えることと同じくらい、自分自身の将来への備えも大切です。
一番シンプルで、一番大切なお金の知恵
「保険を適切な金額に整えて、浮いたお金を自分の老後のための積立に回す」
これが、私が長年お客様にお伝えし続けてきた、
一番シンプルで一番大切なお金の知恵です。
「自分の保険、このままでいいの?」「そもそも保険って何のためにあるの?」
そんな疑問を持ったら、それがまさに「学び時」です。お金の勉強会で、一緒に整理しましょう。






