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年金「月12万円」で生活できますか?

年金「月12万円」で生活できますか?

──物価上昇時代の「年金の現実」と、今からできること

誰でも実践可能で、お金と賢く付き合う方法をお伝えしています。

みなさん、こんにちは。COMG!ファイナンスサービスグループの斎藤愛子です。

7月に届いた「ねんきん定期便」を開いて、印字された数字を見てため息をついた——そんな方はいませんか?

先日、こんな記事が話題になりました。

「55歳の会社員が、見込み額月12万円に絶望。60歳以降も月収25万円で働いても、増えるのは月6,800円だけ」

「ねんきん定期便を見たら月12万円って書いてあって……

これから物価も上がるのに、本当にこれで生活できるの?不安で眠れなくなりました。」

── お金の教養講座 参加者のお客様

この不安、決して大げさではありません。

今回は「月12万円の現実」を正直にお伝えした上で、今からできる具体的な対策を一緒に考えましょう。

月12万円で生活できるか

──物価高の今、正直に試算する

月12万円(年144万円)という金額、今の物価水準で本当に足りるのか。

単身・首都圏を前提に正直に試算してみます。

支出項目 月額目安
(単身)
ポイント
家賃
(持ち家は管理費・修繕積立)
30,000〜60,000円 最大の固定費。
持ち家でも毎月かかる
食費
(値上がり継続中)
40,000〜50,000円 7月値上げラッシュで
増加傾向
光熱費・水道代 15,000〜20,000円 猛暑・省エネ機器の
更新費も
通信費
(スマホ・ネット)
5,000〜10,000円 シニア向けプランで
削減可能
医療費・薬代 10,000〜30,000円 70歳以降は医療費が
増加しやすい
交際費・趣味・雑費 10,000〜20,000円 「生きがい」を削ると
質が下がる
合計(目安) 110,000〜
190,000円
月12万円では
赤字になる可能性大

結論:月12万円では「ギリギリ」または「赤字」

持ち家で家賃がかからない場合でも、管理費・修繕積立・固定資産税などが毎月発生します。

さらに7月の値上げラッシュで食費・光熱費は上昇傾向。医療費は年齢とともに増えていきます。

「月12万円で足りる」のは、相当な節約生活を前提にした場合のみ。

物価がこのまま上がり続ければ、その余裕はさらに縮まります。

では「絶望」するだけでいいのか

──答えはNOです

大切なのは、現実を直視した上で「今日から動く」こと。

年金の不安を解消する手段は、実はいくつもあります。

対策①

iDeCo・NISAで「自分年金」を積み立てる

公的年金だけに頼らず、自分で積み立てる「私的年金」を作ることが最も現実的な対策です。

iDeCoは掛金が全額所得控除になり節税効果も高い。NISAは運用益が非課税。

55歳から始めても65歳まで10年の積立期間があります。

🏦 iDeCo:節税しながら老後資金を作る

月23,000円(会社員)積立×10年×年利8%で試算すると約420万円

節税効果も合わせると実質的な積立コストは大きく下がります。

📈 NISA:非課税で資産を育てる

月3万円×10年×年利8%で試算すると約548万円(運用益非課税)。

iDeCoと組み合わせることで老後資金を2本柱で備えられます。

対策②

60歳以降も「厚生年金に加入して」働く

記事にあった通り、60歳以降も会社員として働き続けると厚生年金が増えます。

標準報酬月額25万円で5年間働くと月6,800円増

さらに「経過的加算」も加わると月1万円以上の増額が見込まれます。

少額でも「一生涯続く増額」は大きな意味を持ちます。

対策③

65歳になったら生命保険を見直す

生命保険の本来の目的は「自分が亡くなったとき、残された家族が経済的に困らないようにするため」です。

お子さまが独立し、住宅ローンも終わり、配偶者も年金を受け取る年齢になれば、

多くの場合、高額な生命保険は不要になります。

毎月払い続けている保険料を「積立投資」に回す——これが、年金時代の最もシンプルな家計改善です。

「生命保険が不要になる」チェックリスト

  • ✅ 子どもが独立し、養う家族がいない
  • ✅ 住宅ローンが完済している(または団信で完済される)
  • ✅ 配偶者も年金や収入があり、自立できる状態
  • ✅ ある程度の預貯金・資産がある

例:月保険料1万円を解約
→NISAで積立×10年(年利8%)
→約182万円の資産に

私の考え方

年金は早めに受け取り、余剰分を積立へ

「繰下げ受給で年金を増やす」という選択肢もありますが、

私は「年金は65歳から受け取り、生活費を超えた余剰分をそのまま積立に回す」ことをおすすめしています。

理由はシンプルです

いつまで生きるかは誰にもわかりません。

繰下げて受給を遅らせる間は自分の貯蓄を取り崩すことになり、

万が一早く亡くなった場合は受け取り総額が減ってしまうリスクもあります。

一方、65歳から受け取りながら、月12万円のうち生活費を差し引いた余剰分(仮に2〜3万円)を

毎月NISAで積立投資に回す——この発想の方が、長寿時代には現実的で柔軟な対策になります。

65歳から年金受給開始+余剰分を積立投資

例:月12万円受給→生活費10万円→余剰2万円をNISAへ

2万円×12ヶ月×10年×年利8%

約365万円

年金を受け取りながら資産も育てる

——これが私の考える現実的な老後戦略です。

「今さら遅い」は思い込み

──55歳からでも間に合う

「55歳からiDeCoやNISAを始めても遅い」と思っていませんか?

65歳まで10年の積立期間があります。

月3万円を10年間、年利8%で積み立てると約548万円

これが「年金の穴」を埋める大きな助けになります。

物価上昇が続く時代だからこそ、現金で持ち続けるより「運用しながら育てる」選択が重要になっています。

「定期便を見てショックでした。でも講座に来て、生命保険を解約してNISAに回すことを教わってから、

少し前向きになれました。保険料が積立に変わると思うと気持ちが楽になりました。」

── 56歳・パート勤務 Nさん

まとめ

  • ねんきん定期便の「月12万円」は、物価上昇が続く時代では生活費として不足する可能性が高い
  • 単身・物価高騰後の生活費は月11〜19万円。年金だけでは月数万円の赤字も覚悟が必要
  • iDeCo・NISAで「自分年金」を積み立てる——55歳から始めても65歳まで10年の積立期間がある
  • 60歳以降も厚生年金に加入して働くと、月6,800円ずつ年金が増える
  • 65歳になったら生命保険を見直す——不要な保険料を積立投資に回すことが最もシンプルな家計改善
  • 「年金を早めに受け取り、余剰分を積立に回す」という発想が、長寿時代の現実的な戦略

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